紫陽花 アナベル

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今年は、真っ白な大きなアナベルが咲きました。 去年は前の年の冬に、枯れたアナベルを整えていたら、 どうも一緒に芽を摘んでしまったみたいで、1輪も咲かなかったんです。 アナベルは切っても咲くと聞いていたのですが。 だから去年の冬は、枯れた茎を切りたくなる衝動をがまんしがまんし、 ほおっておいたら、キレイな花をつけてくれました。 いじりすぎないことも大事なんですね。 なにか教訓な気もします。笑   紫陽花は、花言葉は「浮気」「高慢」など、なんだかネガな印象が多く、 花を飾ると婚期が遅れるとか言われる花ですが、 わたしも結婚前、ドライフラワーをよく飾っていましたが、たしかに婚期は遅かったかもしれませんが(笑 でも結婚したので、まあまあOKとしましょう。   大好きな花のひとつです。 陽があまりあたらなくても咲いてくれる強さとか、 一見大輪なのに、実は可憐な小さい花の集合体であるだけ、とか そんなところも、なんてかわいい花なんだろうと思います。 ドライフラワーにしたときの可憐さもひときわ。 ザワザワしたフワフワなドライフラワーで、なんとも言えない可憐な雰囲気を作ります。 さらに、このアナベルは、 白さもピカイチなんですが、花がちょっと華奢でなんだか美しい花です。 じめっとした空気の中、青っぽい深い緑の葉をつけ 凜と咲く真っ白な花が素敵です。 そしてアナベルの花言葉は「ひたむきな愛」だそうです。 いいですね。ひたむきな愛。 派手じゃないけど、純粋な感じがして。 わたしも人生や、デザインにたいして、ひたすら純粋でありたいなと思います。 なかなか難しい。 本当に難しい。でも本当に難しいことなのか?とも思います。 きっとひたむきに愛をそそいだら、 アナベルみたいに美しいものができるのだろうと思います。   IMG_2737_002-2

アクアスキュータム

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今年のアクアスキュータムの165周年アニバーサリーロゴと LOVE & TRENCHキャンペーンロゴを作らせていただきました。 テーマは、盾。 英語でいうとスキュータム。 そうなんです。アクアスキュータムは、 兵士が着た水に強いコートがはじまりの老舗ブランド。 水の盾。 盾はかっこいいですもんね。 そんな由来をあえて。   そして、秋からやっていたベルばらコラボのキャンペーンが、 繊研新聞で大賞をいただいたようで、すばらしいですね。 Aquascutum

ソフランnew!

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ソフランが新しくリニューアルされました。 そろそろ店頭に並びはじめてるかなー。 リニューアルもやらせていただき、 今回は、イラストを川副美紀さんにお願いさせていただきました。 あ、これも川副さんだったんですね!みたいな作品が多く、 素敵なお仕事をいっぱいされている方です。 今回大きく違うのは、真っ白いボトルと銀のボトルにわかれ、 より消臭と香りのラインがわかりやすくなりました。 消臭の2品も、ハーブベースですっきりよい香りですよ。 やさしい香りのソフランぜひ。

お買い物の本能で広告をつくる。

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『お買い物の本能で広告をつくる。』 という本の装丁をやらせていただきました。 Depart.の代表でクリエイティブ・ディレクターの高橋宏之さんの本です。 渋谷ヒカリエのクリスマスなどご一緒させて頂いたご縁で、お話いただきました。 中身はとても面白くて、高橋さんが伊勢丹出身でその視点で広告を作っているお話。 あの流行をつくりだす伊勢丹で、お客さんが何をかごに入れていくかを毎日見ていた人が CDになり、広告を同じ視点でつくっていく行程が書かれています。 なんとも面白い経歴。 そして、やさしく笑顔になる本です。   装丁のイラストは、わたなべろみさんにお願いしました。かわいいイラスト。 もともと広告本っぽくない装丁にしようと思っていましたが、 (そういう意図もあり、わたしにお話頂いたのだとも思いましたし 笑) 最初はファッションの伊勢丹ということもあり、 もっと理性的で知的なもので、モノよりの発想でいこうかと。 でも、内容を全部読み終わり感じたのは、理性的な部分で広告を作るのではなく、 買い物をするパッションを感じながら広告をつくるんだなと感じ、その部分を表現したいな、と思いました。 その買い物をする抑揚を表紙にしたいな、と。 なので、ずっとご一緒したいと思っていたわたなべろみさんの素敵な筆でそれを表現していただきました。 かわいいです。 帯など、挿絵のイラストはうちのデザイナーの大沼真紀作です。絵がうまいんですー。 中身も全部デザインやらせてもらっています。 目次とかデパート風にしてみたり、細かくこだわっているので、ぜひ見てみてください。 ぜひ、店頭で、amazonでも。

 

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6Pチーズ グラフィック

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雪印メグミルク6Pチーズの「ママとつくロッピー」の

グラフィックをやらせていただきました。

質感作ったり、書体いっぱい選んだり作ったり、ちまちまやっていたのですが、

キャラを見ながらデザインしてたのですっごい楽しい仕事でした 笑

秀逸なダジャレで、、、笑

例えば、、、ブロッコリを足に見立てた「ロボッコリ」。

キャビアをのせた「キャビアウーマン」。

めちゃくちゃかわいいです。これ。

HPでは365日、新しいキャラがアップされています。

ちなみに今日は、、、、ハムをつかったキャラで「ハムライ」でした

みなさん(ママでなくても)どうぞ応募して

秀逸な6Pを作ってみてください!

楽しいHPはこちら。

かぐれ掲載

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グラフィック社から発売の

「女心をくすぐるデザインコレクション」という本に

パウダールームでやらせていただいた

アーバンリサーチかぐれのカタログ 4シリーズと、

KAGURE holistic beautyの新聞紙のフライヤーが掲載されました。

やったー。ヒューヒュー。

いろいろあったので、日の目が見られてよかったです。

この本は、カタログやフライヤー中心に紹介されている本です。

先日は「女心をくすぐるコピー」に掲載されたので、くすぐり続けているようですね。

ふふふ。いいですね。

 

かぐれのカタログも思い出深いものです。

オーガニックブランドのカタログで、和紙っぽい「新局紙」という紙を使い、

ミシンで縫った江戸時代の台帳のようなスタイルにしています。

思い切って、表紙は絵ではなくコピー。それもシンボリックなコピー。

コピー終わりに「洋服」とつくと落ちるように作りました。

たとえば「太陽がそだてる。」という表紙は、

「太陽がそだてる 洋服 かぐれ」というように一連で感じ取れるものになっていて

かぐれの人間や大地の根源を信じる精神を、感覚的に感じるのではないかと。

おもしろいシリーズでした。

 

holistic beautyの新聞フライヤーは、どうしてもタブロイドサイズではなく、

ブランケットサイズ(普通の新聞のサイズ)で作ってみたかったんですよね。

それがプレス発表会で配られたら、、、と思うと、内心ほくそ笑んだものです。

手元でみる最大のサイズ。夢の新聞30dスタイルですので。あー、すごい。

その上、朝日新聞の本機で刷る本格的新聞スタイル。

刷りの立ち会いも、千葉の工場へ行き、

インクの匂いや輪転機をまわす技術者の方、刷り立ち会い独特の色の調整の仕方。

すべてが面白かったです。

コストがなかったこともありますが、新聞の色調整も自分でやってみたんです。

ひまでもないのに。笑

それもまた面白かったです。

 

いい思い出のつまった作品が掲載されてうれしいです。

amazonで売っています。いろんな作品が載っていて面白いのでぜひ。

 

かぐれカタログ

AD/D 不破朋美 P 廣瀬 真也 ST 鈴木えりこ

KAGURE holistic beauty

AD/D 不破朋美 D 大沼郁恵、佐藤彩乃 C こやま淳子 P 井上佐由紀  ST 鈴木えりこ HM 高城祐子

 

『うまれるものがたり』出産について

『うまれるものがたり』という本がマイコミから出版されました。 yohooで「コウノドリ」の放映が終わった頃に関連してか、紹介もされた本です。 友人でもある写真家の繁延あづさ氏の撮ってきた6つの家族の写真中心の本ですが、 装丁と中頁デザインも全て担当させて頂きました。 忙しくてなかなか自分のブログにアップできずにいたのですが、 改めて自分の出産と、この本への想いを書いてみます。

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この本のお話をもらったのが、わたしの妊娠がわかった直後でした。 本当になんの因果か。ご縁を感じつつ、 どういうデザインになっていくのか、すごく楽しみでした。 いろいろありましたが、産後にデザインさせて頂き本当によかったと思っています。原稿を読みながらデザインしていましたが、泣いてしまって、モニターがぼやけるんですよね。笑 泣かないように歯を食いしばって、必死でデザインしていました。   出産ってすごいことです。 妊娠した瞬間、家族の形が変わります。 新しい“ものがたり”が夫婦間にでき、なんともいえない幸せな風が吹くんですよね。 出産してからも、ものすごく大変ですが、ものすごく楽しいのです。これがまた。 産むまで知らなかったんです。 こんな素敵な世界で、こんな感動に出会えるなんて。   わたしは高齢出産だったこともあり、染色体異常についてもはじめて知り 考えさせられる毎日でした。 日本は教えなさすぎだと思いませんか。 34歳を超えると、染色体異常で産まれる赤ちゃんの確立がすごく高くなります。 最近は高齢でもみんな産んでるから大丈夫じゃない?という意見もあるのですが、 いやいや。 公表している人は、健康な赤ちゃんが産まれたから公表したんです。 40歳前後でいうと、40人に1人が染色体異常で産まれる確率だったりするんですよ。 いわゆるダウン症などですが。 クラスに1人の確率と思うとものすごく高いですよね。 もしそういう子が産まれたら自分はどうするのか。そんなことを考え続けた妊娠でした。 そして、無事、健康な子が産まれたので公表しているんだと思います。 だから最近は若い子に会ったら、早く産むことをすすめています。 本当に。 そしてわたしは、結果、帝王切開での出産になりましたが、 おなかを痛めていない、と軽くみられがちですが、、、、死ぬほど痛いですっ。 知り合いのりかさんの言葉を借りると 「切腹を失敗した武士の気持ちがわかる」ってくらい痛いです。 産後も復活が遅く、3ヵ月すぎても歩くのもヨチヨチなくらいつらかった。 実家が遠く、東京で産んでしまったし、母が来るのを待っていたけど たまたま体調をくずし来れなくなり、もう少し自分が若い時に産んでいれば 両親も若くもっと面倒見られたんだろうなという思いがあったり、 それでも2週間くらいでかけつけてくれ、喜んでくれた両親の顔を忘れられないですし、 初産なのに、東京で主人と2人で産後を乗り越えた死ぬほど大変だった苦労とか、 そんなこともいろいろ。いろいろ濃度の濃い10ヵ月。 そんなことがあるのが、出産でした。   自分の出産で、そんな大変な想いが各家族にあるのだと知ったんです。 知り合いの代理店の方で、男性ですが、 こどもが産まれるたびに育児休暇をとっている方がいました。 男性でめずらしいですよね。 自分が出産するまで理解できなかったのですが、今はなんて素敵な話だろうと思います。 最初の1ヵ月が本当に大変なので、側にいてくれたらどんなに助かるか。 そして男性だって赤ちゃんといたいし、男性だって出産はおおごとですから。 女性だけずるいじゃないか。ですよね。 そういう家族の想いを知ったんです。 そんな想いがつまった1冊なんです。だからグッとくるんです。 「コウノドリ」ではないですが、毎回が感動なんですよね。 だからこの本がすごい。という話をしたく、長くなりました。。。     デザインの話もちょっとしたいと思います。 この本をつくるにあたり気をつけたことがあり、 それはデザインしすぎないことでした。 どうしてもデザイナーは自分の奇蹟を残したくなってしまうもなのですが、 もちろん私もそういうものも多いのですが(ははは)、 今回はできるだけデザインしない。 写真と内容に集中してもらえるように。そう思いました。 あづさちゃんと編集の蓮見さんが、毎朝5時に(家族が起きる前)、 スカイプで会議をし、詰めて詰めて作った2年越しの原稿でした。 だからこそ、そのままの二人の想いを伝えたくて、奇をてらわないというか、 欲を出さないというか、そんなデザインになっています。   発売からしばらくたちましたが、 あづさちゃんのところに、あたたかいお手紙が届くそうです。 今までの中で手応えが一番ある本だと言ってました。 ばか売れするようなたぐいの本ではないと思うのですが、 ゆっくりじっくり、あたためていけたらいいのではないかと思います。 amazonで発売しています